ウイルスには善玉と悪玉がある
地球が誕生したのが45億年前、35億年前には生命(単細胞)が誕生しました。その時代にはすでにウイルスも誕生していました。次に、20億年前には単細胞から複雑な多細胞に進化しています。その後5億年前にウイルスは新型コロナウイルスのように冠のような突起のついたウイルスに変化していました。
さて、35億年前はウイルスは細胞ではないので生きていくために宿主である単細胞の中に入ったり出たりして単純な活動をしていたといいます。現在のような攻撃性のあるウイルスではなかったといいます。
私達人間は遺伝子が突然変異を繰り返しながら進化、成長してきたといいます。ウイルスも同じようなことをしてきたり、細胞の中の遺伝子にウイルスの遺伝子が混入していたという話もあります。
なぜ、現在私達はウイルスに対して怖がったり攻撃的な意識を持つようになったのだろうか。私達の体内には100兆個の腸内細菌がいます。善玉菌と悪玉菌がいて、バランスがとても重要だといわれます。善玉菌だけがいるのが健康であるといわないのです。
ではウイルスも細菌と同じように善玉と悪玉がいると考えれば100%ウイルスが悪いのではなく、お互いに共存、共生する意識を持てば細菌と同じように善玉と悪玉のバランスで生きていけるのではないだろうか。
7月4日(土)のNHKスペシャルの番組で新型コロナウイルスと免疫について放送されたのですが、番組を拝見して細胞もウイルスも長い年月をかけて、何度も突然変異を繰り返しながら複雑に進化してきたことを知りました。
同じNHKスペシャルの番組で脳が司令塔になって他の臓器にメッセージを送りながらコントロールしている従来の考え方から、他の臓器もしくは細胞同士がメッセージ(正式にはメッセージ物質といいます)を出し合いながら体内のネットワークを構築し、結果的に健康に導いているといいます。最近の生命科学の考え方です。
さらに番組ではメッセージ物質は私達の体に対して善玉だけではなく悪玉になることもあるといいます。実は37兆個の細胞1個1個にエクソソームカプセルがあり、そのカプセルにメッセージ物質が入っているといいます。私達の体を健康に導く物質もあれば、がんを発症させる物質もあるというのです。
結局、私達の体にはメッセージ物質、細菌、ウイルスがあり、すべてが善玉だけが存在するのではなく、ある程度悪玉があってバランスがとれているのかも知れない。病気をまったく感じないよりは病気をある程度感じながら生きていくことに大きな意味があるのではないかと私は思っています。
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