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2020/06/22

真の幸福感が免疫に与える影響

随分前になりますが、2017年2月6日(月)に発行したブログ「生きがい感・満足感に関する客観的データ」の中から自分だけの幸せや満足感ではなく、周囲の人達が幸せになることが自分の生きがいであり、幸せなことだと思っている人の免疫を遺伝子レベルで確認したら免疫力が高まることがわかったことです。とても興味深いと思いました。新型コロナウイルスの感染防止にも役に立つのではないかと思いました。

当時のブログには次のように書いてあります。次のデータはスティーブ・コール博士の研究で、35歳~64歳までの被験者80人の幸福感について調査したものです。

コール博士は幸福感には2種類あり、快楽主義的幸福感「美味しいものを食べて幸せ。欲しかったものが買えて幸せ。」など単純な自己満足。と「よりよい人間に成長できるように挑戦または経験がある。社会に貢献できるものがある。」など何らかの理由が満足感を生じさせる幸福感があるといいます。

前者と後者の被験者らにある質問に答えてもらい、幸福の度合いを0(一度も感じたことがない)から5(毎日感じている)まで段階的に評価するように指示し、同時に血液中の免疫細胞の遺伝子との相関性があるか調査したそうです。

結果、前者は炎症にかかわる遺伝子が過剰発現し、抗体の生成や抗ウイルス反応に関連する遺伝子は発現量の低下がみられました。一方、後者は炎症反応に関連する遺伝子が抑えられ、抗ウイルス反応に関連する遺伝子は活性化されたといいます。

では、そもそも免疫というのはどういう働きなのか私の低い知識レベルで書いてみました。

免疫には自然免疫と獲得免疫があるといいます。さらに獲得免疫には細胞性免疫と液性免疫があり、よく知られているのは抗体です。抗体は液性免疫のB細胞を指します。B細胞は抗体がウイルスに接触し、増殖を抑え、無毒化します。一方、細胞性免疫はキラーT細胞を指し、ウイルスに感染した細胞(ウイルス感染細胞)をパフォーリン/グランザイムやFas/Fasリガンドなどで殺傷します。

ウイルスに感染しない人は自然免疫(好中球・マクロファージ・NK細胞など)だけで感染を止めることができますが、体力が落ち、心が折れてしまうとウイルスは自然免疫を突破して、その先にある獲得免疫と戦います。免疫というと一般の人は抗体をイメージします。それは一度感染して抗体ができると同じウイルスが来ても二度と感染しないと思っているからです。最近は抗体には善玉と悪玉があり、悪玉が働くと逆に感染しやすくなるといいます。

しかし、忘れてならないのは獲得免疫系には抗体だけではなく、キラーT細胞がいることです。抗体ができていなくてもキラーT細胞がしっかり働いてくれれば感染しにくくなるといいます。

さらには免疫にはアクセルとブレーキがあり、ブレーキが効かなくなるとアクセルが暴走してしまい、間違って自分の正常細胞を攻撃してしまうこともあります。免疫は免疫が強いだけではなく、バランスのとれた免疫、すなわち適度な免疫応答が重要だといいます。

話は前文に戻りますが、周囲の人達が幸せになることが自分の生きがいであり、自分の幸せに繋がることだと思っている人には免疫力がしっかり働くことが実験結果で確認できたこと。それも適度な免疫応答が働いて、感染しにくく、暴走しにくくなっていることです。私達の生き方、心のありようが実際に免疫に影響を及ぼすことに、あらためて私は大変興味を持ちました。

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