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2018/12/24

慢性痛とトリガーポイント

昨今のスマホの急速な発展によりスマホ症候群という新しい病気が報告される一方、首の症状として従来からの病名、変形性頚椎症、頸椎ヘルニア、頸部脊柱管狭窄などがあげられます。

例えば、頸椎ヘルニアの場合は整形外科的な治療法として悪化すると外科手術が行われますが、手術の目的は変形した椎間板が神経を圧迫しているので首・手・足の痛みや痺れが起きるとして、そこを除去することだといいます。

しかし、神経が圧迫されても痛みや痺れがないことや圧迫されてないのに症状が出ている場合もあります。いわゆる神経を圧迫しているから痛みや痺れが生じているとは言えないこともあると訴える整形外科医がいらっしゃいます。

私は、最近「その腰・肩・ひざの痛みはまちがっている」を書いた整形外科医、加茂 淳医学博士の著書に出会いました。本を拝読して衝撃を感じたと同時にSATOメソッドで様々な痛みや痺れの症状が改善されることが加茂先生の著書で納得しました。

キーワードは慢性痛の原因は「脳と筋肉」です。

整形外科の領域で痛みや痺れを訴える原因について私は次のように思いました。一つ目はケガや打撲を受けたとき。二つ目は姿勢が悪かったり運動不足のとき。三つ目は脳から発する心理的ストレスのときなどです。

詳しいメカニズムは、加茂先生は次のようにいいます。

一つ目は、ケガや打撲などの刺激があるとその刺激を受けて、脳は交感神経を緊張させます。交感神経が緊張すると血管は収縮します。血管が縮むことで血液の流れは悪くなり、筋肉細胞に充分な酸素が運ばれなくなって筋肉細胞は酸欠状態になります。

この酸欠という危機的な状態に反応して出てくるのが血液中の血漿から放出される「ブラジキニン」という発痛物質です。血管からブラジキニンが放出されると近くにある知覚神経の先端の「ポリモーダル侵害受容器」という痛みセンサーで受け取られ、痛み信号が脳に伝わって「痛み」として感知されるといいます。

二つ目は、姿勢が悪かったり、運動不足のときも筋肉細胞に供給される血液の流れが悪くなり、筋肉細胞が酸欠状態になり、その痛み信号が脳に伝わることは同じメカニズムです。

三つ目は、脳から発する心理的ストレスが原因で痛みや痺れが現れることです。ここでは私の考えも少し加えます。

脳には偏桃体という細胞がありますが、心理的ストレスで偏桃体が興奮すると、一つ目は脊髄から出ている交感神経系のノルアドレナリンが過度に放出され、副腎髄質にあるアドレナリンも連動して放出され血液の流れに悪影響を与えます。

一方、偏桃体が興奮すると視床下部→脳下垂体を経て、内分泌系のホルモンが放出され、副腎皮質にあるコルチゾールが過度に放出されます。ノルアドレナリン、アドレナリンと同様、血液の流れに悪影響を与え、筋肉細胞に充分酸素が運ばれなくなって、筋肉細胞は酸欠状態になります。

次に、このようなメカニズムで、例えば首のまわりが過度に緊張し、痛みが出たり、さらには手・足がしびれたすると筋肉がコリコリした筋硬結(一般的に圧痛点ともいわれる)が所々に出てきます。筋硬結が広がっている部位を「トリガーポイント」といいます。トリガーポイントができやすいポイントは決まっていて約100か所以上あるそうです。

それでは加茂先生がおこなっている具体的な治療法を紹介します。

(交感神経のブロック)

トリガーポイントに局所麻酔剤を注射(トリガーポイントブロック)して痛みをなくするので交感神経の緊張を解くことができます。その結果、血管の収縮がゆるんで血行が良くなり、発痛物質もつくられにくくなります。

(筋緊張の改善)

トリガーブロックを行うとコリコリとした固まった筋肉の中の「筋硬結」がゆるみます。筋硬結がゆるむことで筋肉自体の緊張がとれるため血流が良くなって酸素の供給が復活し、酸素欠乏という危機的状態がなくなります。

(痛覚伝達のブロック)

麻酔剤を注射することで局所の痛みを一時的に感じなくなり、その結果痛みの電気信号が脳に流れる状況を止めることができます。

尚、脳から発する心理的ストレスについては興奮を抑制するために抗うつ薬や抗不安薬などの薬物治療法を行うといい、心理療法として行動療法を活用しているといいます。

最後に、次回のブログは来年の1月14日(月)からと致します。12月31日(月)と1月7日(月)はお休みとさせていただきます。尚、年末・年始の営業は、年末は12月31日まで行っています。年始は1月5日から行います。

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