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2017/04/24

ストレスホルモンの影響と抑制

最近、ストレスホルモンという言葉を耳にします。昨年の12月12日(月)に発行したブログで情動ストレスが生体に与える影響について書きました。情動ストレスが大脳辺縁系を興奮させ、視床下部で多量のホルモンが放出され、自律神経系、内分泌系、免疫系に影響を及ぼすものと書きました。

特に内分泌系についてはストレスが慢性化すると副腎髄質が刺激された結果、アドレナリンの分泌が進んで血管を収縮、高血圧の状態に導きます。一方、副腎皮質が刺激された結果、コルチゾールが盛んに分泌され、胃や腸の粘膜細胞が弱まり、細菌を殺す際に活躍する免疫細胞の力を弱めてしまうと書きました。

しかし、これらの化学物質は緊急時には私達の体を守ってくれます。そのような生体機能も備わっています。

話しを最初に戻しますが、ある資料によるとイライラ、興奮、緊張のときはアドレナリンが分泌され、ガマンが長く続いている時はコルチゾールが分泌されるといいます。前者は緊張を外に出すことができますが、後者は緊張を内側に引き寄せてしまうイメージがあります。

コルチゾールはストレスホルモンともいわれ、最近医療の分野で注目されています。なぜ、注目されているかというと多量に分泌すると脳細胞が破壊されるからです。特に副腎皮質から大脳辺縁系にストレスホルモンが多量に流れていくと海馬が壊れてしまうことです。

精神神経免疫学ではイライラ・興奮・緊張時にアドレナリンが分泌されるタイプを「タイプA」といい、ガマンが続いてコルチゾールが分泌されるタイプを「タイプC」と呼んでいます。

海馬は五感情報を一度に集める記憶の指令センターといわれ、脳の中でもとても重要な働きをしていますが、90年代初期に私どもと東北大学と共同研究が行われたことを紹介します。

実験に使われた検査機器は臨床用の脳波計(19チャンネル 米国Biologic社製)とPET(米国CTI社製)です。結果はδ波優位のときは海馬の血流が増加。α波優位のときは偏桃体の血流が増加しました。

2000年代初期、SATOメソッドによってアドレナリン、ノルアドレナリン、そしてコルチゾールの分泌が抑制され、NK細胞が活性化されたことが確認されていますが、90年代初期にはすでに脳細胞の血流増加も確認されていました。

このような結果からSATOメソッドによってストレスホルモンが抑制または軽減されることが確認できました。実験結果については人体科学会第五回大会において、「気功と脳活動 EEGとPETによる画像化について」と題して発表されました。

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