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2017/02/06

生きがい感・満足感に関する客観的データ

 最初のデータはNHKスペシャルで放送された内容ですが、世界の健康長寿者(100歳以上)の客観的データの一つ、CRP定量(体の中で起きる炎症の度合いを現す指標)が正常値(0.3以下)よりはるかに低いことがわかったことです。(中には正常値の1/10の高齢者もいた)

 健康長寿の原因は食餌療法、運動療法があげられますが、もう一つ心の満足度がありました。日々の幸せ、人生の充実感、今の自分が好きか等の満足度の調査。そして、血液を採取し、満足度と炎症との関係を示す遺伝子(CTRA遺伝子群)も見つかったことです。ストレスを受けた時に働く遺伝子で、逆に満足感が得られると働きが弱まるということがわかったそうです。

 しかし、高い満足感がありながら炎症が進んでいる人もいました。炎症を抑える満足感と炎症を進める満足感の違いって何なのか研究した結果、快楽型満足感と生きがい型満足感があることがわかったのです。

 快楽型満足感: 物欲や食欲、性欲や娯楽、これらの満足は一時的な快楽しかない。この場合は炎症を進める満足感がでてしまう。生きがい型の満足感: 人のために生きる。社会に貢献する姿勢があると満足感が得られ健康長寿に結びつく。

 次のデータはスティーヴ・コール博士の研究で、35歳~64歳までの被験者80人の幸福感について調査したものです。

 コール博士は幸福感には2種類あり、快楽主義的幸福感(おいしいものを食べて幸せ。欲しかったものが買えて幸せ。など単純な自己満足)と「よりよい人間に成長できるように挑戦または経験がある」「社会に貢献できるものがある」など何らかの理由が満足感を生じさせる幸福感があるといいます。

 前者と後者の被験者らにある質問に答えてもらい幸福の度合いを0(一度も感じたことがない)から5(毎日感じている)まで段階評価をするよう指示し、同時に血液中の免疫細胞の遺伝子との相関性があるか調査したそうです。

 結果、前者は炎症にかかわる遺伝子が過剰発現し、抗体の生成や抗ウイルス反応に関連する遺伝子は発現量の低下がみられました。一方、後者は炎症反応に関連する遺伝子が抑えられ、抗ウイルス反応に関連する遺伝子は活性化されたといいます。

 最後のデータはSATOメソッドを体験されて、幸福感や感謝の気持ちで心が満たされるようになった。他人を思いやったり気遣うようになった。主人に対して優しくなった。人生に生きがいを感じるようになった。などの変化がデータにどのように反映されているかの調査です。

 PILテストといいますが、男性は97.1±20.9から114.9±16.1に変化しました。女性は101.3±21.8から118.4±18.5に変化しました。(PIL得点が大きいと生きがい感が大きい。得点が小さいと生きがい感が小さいことを意味します)

 この研究は2006年から立教大学コミニュティ福祉学部の濁川孝志教授らとともに現代人の生きがい感に関するSATOメソッドの効果について研究されたものです。

 具体的には、生きがいを測定するための方法として、生きがいの中心的成分としての「目標・夢、人生の意味、存在価値、生活の充実感」を測るものとして有効とされるPILテストを実施。

 PILテストによってSATOメソッドの体験前後による「実存的虚無感」「生きがい感」の測定をしました。その結果、「実存的虚無感が低ければ生きがい感が高い状態」という定義に従うと体験後の受け手は明らかに生きがい感が増したのです。(立教大学コミュニティ福祉学部紀要8号より) http://www.satokiko.jp/?p=195 

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