体外離脱と超ひも理論
SATOメソッドによる体外離脱体験は気の重心が「宇宙の中心の内奥」に下がることです。深い瞑想状態になったあと、目の前が明るくなり、さらに明るさの中心に光の点が現れ、その点が渦を巻きながら徐々に大きくなりトンネルのようにに見えてきます。
その時の体験者は肉体感覚を失い、意識体になり切った感覚になります。意識体は第1トンネルを通過したあとに宇宙に出ます。いったん宇宙に出ると意識するだけで過去や未来にワープしたり、太陽系,銀河系、さらには銀河集団を瞬時に移動した感覚になります。
一方、最近の体外離脱は深い瞑想のあと、トンネル体験はなく、透明なカプセルの中に入りながら宇宙を眺めている自分に気づきます。そして、意識するだけで先程の太陽系や銀河系、銀河集団などの情景が変化することを感じます。
意識がカプセルの外に出ると現実に戻りますが、カプセルの中にいれば4次元時空を超えて見える世界の全景を感じることができます。さらにカプセルの外側の景色から内側の景色に意識のスイッチで切り替えると死後世界を垣間見ることができます。(従来は第2トンネルを通過すると感じることができました)
SATOメソッドによる体外離脱の世界は4次元時空(3次元空間+1次元時間)にもう一つ次元を加えた5次元時空(4次元空間+1次元時間)を指すのでしょうか。超ひも理論ではプランクスケール(10のマイナス35乗メートル)といわれている超ミクロな宇宙では10次元時空(9次元空間+1次元時間)になっていて、4次元時空だけがインフレーションが起きて、現在の宇宙まで膨張してきたといいます。そして、残りの6次元空間はプランクスケール内にコンパクトに丸められているといいます。
一方、超ひも理論では宇宙が誕生する前は時間も空間もエネルギーも区別なく、ゆらいでいるといいます。また、4つの力(重力・電磁気力・強い力・弱い力)も一つに統合されてゆらいでいるといいます。宇宙誕生後は10のマイナス44乗秒後に重力が枝分かれし、10のマイナス36乗秒後に強い力、10のマイナス11乗秒後に弱い力と電磁気力が枝分かれしたといわれています。
SATOメソッドで体外離脱をコネクトすると超ひも理論でいわれている宇宙誕生前のゆらぎの世界、時間も空間もエネルギーも区別なくゆらいでいるような気がします。むしろ時間や空間が存在していないようにも感じます。さらには現代の科学では発見されていないものも含めてどこからとなく現れては消えていく、そのようなことを繰り返している不思議な世界です。
最後に、体外離脱中に透明なカプセルの中に入りながら宇宙を眺めている感覚はどのようなプロセスで起きるのか考えてみました。
SATOメソッドには外界の気と内界の気があります。外界の気は体の表面に反応し、体を真綿の様に包まれているような身体感覚になります。一方、内界の気は体の内側に反応し、深部が波紋のように広がりながら膨張している身体感覚になります。このときの意識は外側にあります。
特に気の重心が「足裏」に下がった時に外界の気と内界の気のメリハリを身体で感じますが、「宇宙の中心」まで下がると外界の気と内界の気が融合し、意識は内側にありながら大きな光のカプセルに包まれているエネルギー感覚になります。
さらに「宇宙の中心の内奥」までに下がると体外離脱にスイッチが入りやすくなり、意識は意識体の本質にありながら(波紋の中心にありながら)、光のカプセルに包まれている感覚になるので、あたかもカプセルの中に入りながら宇宙を眺めたり、死後世界を垣間見ることができるのかも知れない。
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